2008年12月5日金曜日

地上デジタル放送による変革

 地上デジタル放送は、これまでのテレビを「観る」ものから「使う」ものへと変化させるといわれています。地デジテレビのリモコンでボタンを押すと、例えば、ニュース、お天気情報、番組情報などの日々の暮らしに役立つ情報を得ることができます。地上デジタル放送の特徴でもある双方向対応のテレビ番組では、リアルタイムで視聴者が投票や解答を行うことで、情報番組やクイズ番組などに参加できる番組作りも可能となっています。これまでは、電話やインターネットを使って参加していた視聴者が、地デジテレビそのもので参加できる仕組みが出来上がっています。

 地上デジタル放送では、地域にお住まいの視聴者のニーズに合わせた密着番組が提供されます。ケーブルテレビでは、こうした番組編成が可能でしたが、これからは地上デジタル放送でも可能となりました。たとえば、これまでは、報道・情報番組というものはほとんどが大局的なものであり、視聴者層を絞ったお年寄りや郊外に住む方にとっては、必ずしも有益とはならない番組が全国ネットで一律に提供されてきたのが現実といえます。しかし、地上デジタル放送では、多チャンネルの特性を活かして、福祉や暮らしに役立つ情報を提供するような番組つくりも可能となりました。さらに、地上デジタル放送では、データ放送が可能となったため、文字情報や音声放送を送信する番組も予定されています。

2008年12月3日水曜日

地上デジタル放送とアンテナ設置工事

 地上デジタル放送のためにはアンテナ工事なども必要となってきますが、しかし、最大の魅力は、テレビ画面がこれまでと違って「高画質」、「高音質」なところにあります。電気屋さんなどで一度、地上デジタル放送のテレビの画面をご覧になると、これがデジタル放送なのかと、これまでのアナログ放送のテレビとのあまりにもの違いに驚くはずです。

 地上デジタル放送で、画面の美しさに加えて、さらにデジタルならではの特長を生かして電子番組表を利用することができます。これは、今まで新聞のテレビ欄でチェックしていた番組表がデジタルテレビの画面内で確認できるほか、録画予約なども可能なことから、実際に使用してみるととても便利な機能というのが理解できます。また、番組を待たずともニュース、天気予報や災害情報などをリアルタイムで提供してくれるデータ放送も便利な機能です。

 地上デジタル放送の利点はわかっていても、自分の家のアナログテレビが、問題なく視聴できる間は、なかなか新しくデジタルテレビを購入する気になれないのが正直なところでしょう。実際に、「アナログテレビが故障して使えなくなったら、デジタルテレビに買い替えざるを得ない」と思っている方が多いようです。それに現在のように景気がよくない状況では、テレビが映っているうちは、買い替えはもったいないと考えてしまいます。

 しかし、2011年7月24日には、すべて現行の放送形態から地上デジタル放送に移行するため、アナログテレビが視聴できなくなるので、それまでの時点でデジタルテレビへの買い替えか、地デジチューナーを購入する必要があります。